Voice.04
「ここをこうすれば、もっと良くなる」。
数字とシステムの裏側で、働きやすさをつくる。
INDEX
運送会社で経理を担当していたS.O.さんが当社へ移ったのは、5年前のこと。いまは江刺工場で、経理とOA事務(社内のPC・システム管理)を兼務しています。「休みを増やしたい」「待遇を上げたい」――転職のきっかけは、とてもまっすぐな願いでした。けれどこの会社で働くうちに、数字やシステムの裏側で「もっと良くする」ことのおもしろさに出会っていきます。派手さはなくても、確かに職場を支える仕事。そのやりがいと、5年働いて感じる「人の良さ」を聞きました。
もっと休んで、もっと前へ。待遇を変えたくて選んだ転職
前職は運送会社で、経理の業務を担当していました。仕事そのものは嫌ではなかったのですが、給料と休みの面で、どうしても物足りなさを感じていたんです。隔週で土日が休める職場ではなく、月の休みは4日から6日あるかないか。「もっといい環境で働きたい」「キャリアアップしたい」――そんな思いが強くなって、転職活動を始めました。
探すときに重視したのは、給与と休みの2点です。逆に言えば、業界や仕事内容にはこだわりませんでした。ただ、職種だけは、それまで積んできた経理に絞って探していました。いくつかの求人を見比べるなかで、当社を選んだ決め手は、はっきりしています。ほかの会社の提示が、わりと低い水準に並んでいたのに対して、当社の条件は一段高かった。「この給料がもらえたらいいな」と、迷わず応募しました。
経理とOA、二つの顔。江刺工場での一日
いまは、経理とOA事務を兼務しています。経理では、月々の決算処理や、日々の出張費の精算など、お金まわりの業務全般を。OA事務では、社内のパソコンの入れ替えや、不具合が出たときの対応、システムの更新作業などを担当しています。経理一本ではなく、二つの役割を持っているのが、私の働き方の特徴かもしれません。
一日は、8時半の出社から始まります。ラジオ体操を5分ほどして、朝礼を終えたら、その日その日の業務へ。決まったルーティンがあるというより、そのとき必要なことに取り組んでいく感じです。お昼は12時から13時。定時は17時半で、残った業務がなければそこで終わります。残業は、経理の業務だけなら月20〜25時間ほど。そこにOAの不具合対応やPCの入れ替えが重なると、最大で40時間近くになる月もありますが、そこまで多いのはむしろ少数で、25時間くらいの月がほとんどです。
「なぜそうなるのか」を整理する。身についた力
入社して最初の3か月は、とにかく覚えることから。上長の話をまずメモして、それを自分で整理するところから始めました。業務に入って分からないことが出てきたら、いきなり聞くのではなく、一度自分の中で「たぶんこういうことだろう」と仮説や結論を立ててから、確認しにいく。そうやって少しずつ、仕事を自分のものにしていきました。最初の数日は安全教育などの手続きで、現場に入るのはそのあとからでしたね。
入社前と後で、業務内容に大きなギャップはありませんでした。ただ、想像していたよりも仕事量が多いな、というのは正直感じたところです。それと、人と接する機会がぐっと増えました。前職は3、4人の小さなオフィスで、時々来客がある程度。いまは総務の中にいるので、来客も、他部署から相談に来る人も多い。コミュニケーションの量が増えたのは、いい意味での変化でした。
この5年で身についたのは、「情報を整理する力」だと思います。特にOAの仕事では、何か不具合が起きたとき、「どんな症状が出ているか」「何をしたらそうなったのか」を順序立てて整理しないと、原因にたどり着けません。その繰り返しで、頭の中を整理する力がついた実感があります。やりがいを感じるのは、経理の資料作成や更新で、「ここをこうすれば、もっと作業がしやすくなるんじゃないか」と考えた工夫が、うまくはまったとき。小さくても、「ちゃんとできた」という達成感があるんです。
二重入力の夏を越えて。乗り切るより、楽にする工夫を
これまでで一番大変だったのは、去年の夏、会計システムが入れ替わったときです。新旧のシステムをしばらく並行して動かす必要があって、どちらにも同じ数字を入力しなければならない。おまけに、新しいシステムへの対応そのものにも工数がかかる。正直、かなりの負荷でした。でも、ただ気合いで乗り切るのではなく、まずは業務を一つひとつ洗い出しました。そして「この入力、Excelを使えば省けないか」と工夫を重ねて、なんとか工数を削っていったんです。
いま挑戦しているのも、その延長線にあります。最近、いろいろな部署で時間外労働が少しずつ増えていて、それが資料作成によるものなら、減らせるはずだと思っているんです。まだ全社的に、とまではいきませんが、まずは自分のまわりから。自分がつくっている資料を見直すところから、コツコツ始めています。誰かに言われたからではなく、「ここは変えられる」と思ったことに、自分から手をつけていく。そういう仕事の仕方が、いちばん性に合っているのかもしれません。
「人がいい」を、いちばん推したい
いまの部署は7名ほど。その中でさらに3つくらいの担当に分かれていますが、雰囲気はとても良好です。困ったときに相談しやすいですし、みんな真面目に仕事に向き合っている。分からないことを質問しても、嫌な顔ひとつせず教えてくれるので、「すみません、これなんですけど」と気軽に聞けるんです。この聞きやすさは、地味だけれど本当にありがたい。
休みの日は、正直インドア派で(笑)。家でゲームをして過ごすことが多いですね。「そろそろアウトドアにも挑戦したいな」とは思いつつ。それでも前職と比べて休みが増えたぶん、気持ちにずいぶん余裕が生まれました。地元のおすすめを挙げるなら、桜の名所として知られる「北上展勝地」や、近場の「えさし藤原の郷」。この時期はホタルが見られることもあるそうで、引っ越して来られる方がいたら、ぜひ足を運んでみてほしいですね。
この会社に向いているのは、まず手先が器用な人。現場では検査など細かい作業も多いので、活躍しやすいと思います。それから、相手の立場を思いやって話せるコミュニケーション力も大切です。会社としては、頑張りがきちんと評価され、給与に反映される仕組みがあります。会議でも、「こういうコスト改善をしたい」「現状をこう変えたい」と自発的に提案する人が多くて、やりたいことがあれば挑戦させてもらえる環境です。そして最後に、いちばん伝えたい当社の魅力は――「人の良さ」。パワハラなどが問題になりがちなご時世に、みんなが優しく教えてくれる。社員の人間性が本当に優れた職場だと、5年働いて心から思います。